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風呂

今日は初の風呂がありました。
6月13日に小屋開けして、今日が29日ですから、16日振りの入浴となります。

富士山の山小屋の従業員ならではの体験というのはいろいろあるものですが、風呂に何日も入らないというのも普段の生活ではめったにしない体験のひとつであります。

前にも書いたように、富士山の上は水が貴重。
もちろん宿泊客用の入浴施設などはありません(お客さん達はたいてい下山してから温泉などへ直行のパターンが多いみたいです)。
従業員も風呂に入れるのは、順調に雨が降っていて、タンクに水がたくさんある時で、平均10日に1回あるかないかです。小屋によって違いはあるようですが。
私のところの小屋では、そもそも古い風呂を壊して、つい昨日まで新しい風呂を新造していました。
それがほぼ完成したので、本日ようやく風呂に入ることができたというわけです。

汚い話ですが、例えば髪の毛など、1度ではシャンプーの泡がたちません。3度は必要です
しかし、長期間風呂に入らなくても、比較的ニオイは気になりません。
気候が冬と一緒で、寒くて乾燥しているからなのかもしれません。
ある意味、モンゴルあたりの人々と同じです。
まぁ、そう感じているのは本人だけなのかもしれませんがね(爆)。
ちなみに、長期に風呂に入ってない状態でお天気の日に五合目あたりまで下りてくると、自分の存在を消してしまいたくなるような状態になります(笑)。

もうすぐ、一時的に下山する予定です。
ゆっくり温泉にでも漬かりたいものです。
ひげも剃りたいし。
山ではいつも、伸ばしっぱなし。
山男といえば、そうなのですが、どちらかといえば怪しげな宗教団体の教祖じみてます(苦笑)。ノタノタ。

ちなみに普段は、さわやか君(自称)なはずです。

うん、きっとそう。
そうに違いない。

ぶつぶつぶつ…。
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by kenpyan4 | 2005-06-29 19:58 | 雲上の世界より

夜明け前

午前4時過ぎ。ひとりで火の番をしています。
山小屋にはたいていいろりが切ってあって、そこには炭火と焼印と、銅製の大ヤカンが存在しています。

昨日は40人程の宿泊客がありましたが、今夜は人っ子ひとり通り…いや、外人が2人くらい通りましたか。
山開きは間近(7月1日)ですが、お客さんがコンスタントに来るのはまだ先のことです。

梅雨だというのに、下界は真夏日のようですね。
ここ富士山3400m地点も、このところ季節が一ヶ月は先に進んだような、暖かな陽気です。
旧式トイレには、日中早くも蝿が大発生していて、閉口モノです。

夜明け前、空は晴れています。
が、先程から強めの風が吹き始め、その分少し寒いです。
外にでてみると、東の方、東京方面に大きなつるし雲がでています。
さっきまで夜空で月明かりに照らされていたのが、今見てみたら薄明るくなってきた東の空を背景に、真っ黒で巨大な物体に成長していました。

風と雲が、山頂から吹きおろしています。
富士山に傘雲でもかかっているのでしょうが、今現在は当然下界からの姿を見ることはできないので、確かめるすべはありません。
近いうちに天気が荒れるのかもしれません。
もうすぐ日の出の時刻(最近は4時半過ぎ頃)ですが、今朝の御来光は見られそうもありません。
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by kenpyan4 | 2005-06-27 04:20 | 雲上の世界より

小さな蝉の、終焉の地

午前中、発電機を止める為に機械室の扉を開けようとした時のこと。

どこからともなく「ジー、ジジジ…」という音がしてきます。
あたりを見まわすと、足元に小さな蝉が一匹、落ちていました。

大きさや形、時期から考えると、ハルゼミが下界から吹き上がってきたものだと思われます。
もう飛べないらしく、羽根を震わせながら、その辺りをバタバタするばかりでした。

まもなく、彼の一生も終わりをつげるのでしょう。
雪残る雲上の地において。
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by kenpyan4 | 2005-06-20 20:47 | 雲上の世界より

標高も高いが、値段も高い

朝方、外人女性4人組が、「(英語で)休ませて欲しい」とやってきました。

先に来た人に「(片言英語で)仮眠は1人3000円です」と伝えました。
その人が、後からやってきたリーダー格とおぼしき人にそのことを伝えました。

その人:「(英語で)○×β△θ」
リーダー格の人:「(びっくりした表情で)シャラップッ!!」
その人:「□α○×*」
リーダー格の人:「(信じられないといった表情で)ファッキンッ!!!」

反応があまりにも単純明快だったので、なんだかとても気持ちよかったです。
失礼ながら、ついつい笑ってしまいました。


富士山は標高も高いですが、物価も高いのです。
基本的には、同じモノも、登ればそれだけ高くなります。
一度でも登ったことのある方ならお分かりになることでしょう。
うちの小屋の一例をあげると、水の500ペット・400円、カップヌードル(日清)・500円、カレーライス・1200円…などなど。
まぁ、あらゆるものが下界と比べると驚くほど値段が高いので、いちいち挙げていたらキリがありません。
価格の上昇の割合は、観光地価格、例えば自販機で通常120円の缶ジュースが150円になる、なんてものではなく、同じ缶ジュースは400円になります。
このデフレの現代において、かなりのインフレ体験が可能(笑)。
もっとも高い価格設定には、荷揚げ運賃などの要因がいくつかある訳です。
それらをちゃんと理解すれば、どれも至極当然な理由ばかりなのですが、それについては今は割愛させていただきます。
しかしながら、そういったことが頭にある私でも尚「ぼったくり」とか、「ぼろ儲け」なんて言葉が頭に浮かぶ程、強烈な価格設定なのです。富士山。

”より安く、より良いモノを…”ということよりも、モノ(商品)や(雨露をしのぐ)場所が”ある”ということ自体が重要な価値観だということなのです。
なにしろまわりは不毛の地。溶岩しかないのですから。

話は戻って…幸いにも、リーダー格の方は日本語が少しできたので、説明して納得してもらって後、仮眠となりました。

約3時間半、ベッドで仮眠して1人3000円・4人で12000円。

これを高いと感じるか、安いと感じるかは個人の価値観次第でしょう。
この方達はひと眠りした後、食事をとって身支度を整え、笑顔で下山していきました。
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by kenpyan4 | 2005-06-19 21:03 | 雲上の世界より

6月の富士登山客

日中、天候良くそれなりに登山者あり。
シーズン中の週末の混雑振りとは比ぶべくもないが、それでも6月のこの時期に、意外と登る人が多いことを知る。

学校登山の下見という団体客が休憩に入り、今年初接客。
その後、ぼちぼちと登山客が休憩に寄り、コーヒーやラーメン等を売る。
7月下旬に、”富士登山競争”というマラソン大会があるのだが、そのトレーニング目的とおぼしき人が多い。
軽装でタイツ姿なので、すぐ分かる。

富士山は、外国人が多く登る山でもある。
今の時期もやっぱりよく見かける。
彼ら(と、ひとくくりにもできないのだが)は、軽装率が高めである。
が、それは登山競争の人のように理にかなった軽装ではなく、単なるTシャツ短パン姿だったりする。
そしてガンガン登ってゆく。
大型のザックを背負った人の率がわりと高い。
おそらくテントを張るのだと思われる。
本来山小屋が営業している季節ではないので、そういった人が多いのだろう。

夕方、年配の男性のお一人様。
本年度初の宿泊客。
下見に来たつもりが
「天気がいいから、つい登っちゃった」
とのこと。


条件さえよければ、気軽に登れる山、富士山。
もっとも、その気軽さを履き違えないことが肝要であるのだが。
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by kenpyan4 | 2005-06-18 20:49 | 雲上の世界より

護美

”美を護る”と書いて、「ゴミ」と読む。



本日は良い天気の一日でした。太陽は素晴らしいです。^^
まだまだ体調は優れませんが、頭痛はバファリンにて抑えております。
これまで、お客さんには
「高山病に薬は効きませんよ~、下山するか、ここで数日暮らしていただければ治りますよ」
などと言ってきましたが、そんなことはないです(笑)。
やはり半分が”やさしさ”でできているからなのでしょうか(爆)。


まだまだ、お客さんは来ません。
今日は、朝から貯水タンクの水をポンプで移動する作業をおこなった後は、延々とゴミ回収作業をしていました。
もちろんまだ今シーズンのゴミはでていません。
昨年の工事で出土した、過去のゴミです。
瓶・缶・ビニールなど、主に昭和の遺物。
缶はスチール缶が殆どで、レトロデザイン多数(笑)。


現在でこそ、富士山の環境問題というのは、わりと注目を集めていることだといえます。
関係各方面の尽力により、環境を巡る状況は年々良くなりつつあります。
が、過去の負の遺産はそう簡単に無くならないというのが現実です。

富士山が世界遺産になれない訳は、ゴミ。
「富士山はゴミの山」とはよく言ったもので、事実。

山小屋や登下山道の工事で少し砂を掘り返すと、至るところでゴミを発掘することができます。
貝塚をイメージすればわかりやすいですかね。
貝殻の変わりに、缶瓶。
私から見たらもう慣れてしまって、よくある風景のひとつに過ぎませんが、実際に初めて目にしてみれば、その量は果てしないものだろうなと思います。

山に居ると、富士山の世界遺産化は確かに難しいものだと実感してしまいます。
自然遺産化は、まず無理。
最近は文化遺産化の方にシフトするという話のようですが、それでもまだまだ課題は山積みでしょう。
ゴミ問題はほんの一例です。
100年単位で、過去のゴミを、これまで以上に大規模に回収していけたりしたら良いのでしょうけねど。。。

ゴミはできるだけ出さない、それでも出たゴミは持ち帰ろうなどというのは、当たり前以前のことだと思います。
そしてそれは、普段の生活においても、充分あてはまることだと思います。

美を護る。ゴミ。




*これまでも今回もそうですが、こういった文章(写真もですが)は主にkenpyanの偏った主観と知ったか振りより構成されております。
その点どうぞご理解ご容赦願いますm(__)m。
また、文中間違っている部分などありましたら、遠慮なくご指摘などいただけると有り難いです。
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by kenpyan4 | 2005-06-17 18:37 | 雲上の世界より

寒さと水

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今日は寒い一日でした。

朝6時、起きたら雪でした。寒いはずです。8時過ぎまで雪は降り、その後は今に至るまで冷たい雨でした。

昨日・一昨日とかなりいい天気で気温も高かったので、その落差は激しいです。
とにかく、寒いのです(*_*)。ぶるぶるっ。

しかしながら、この雨で、貯水タンクに水が一気に溜まりました。
富士山で水は貴重です(例えば、お湯は、湯飲み一杯100円です)。
ウチの小屋では必要な水の殆ど全てを天水に頼っていますので、この雨でひと安心となりました。

もう用は済んだので、晴れて欲しいです(爆)。
人間は勝手なものですが、雨降りだと低気圧なのと、吹きおろしでいつも以上に酸素不足になるので、頭痛になるのです(>_<)。特に、今はまだ体も慣れていないので。。。
なにより、とても寒いっ!

太陽の力は、偉大です。
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by kenpyan4 | 2005-06-15 19:57 | 雲上の世界より

雲上の世界より

皆様、こんばんはm(__)m。
山に上がったkenpyan4でございます。
現在位置は、富士山3400m地点です。私の旧式のケータイから、ちゃんと投稿されてますか?
今日は酸素薄い・肉体労働・寝不足にて、もはやとろとろ。おやすみタイムでございます(*_*)。
天界は快晴。この時期としては極めて過ごしやすい、ラッキーな小屋開けでした。
残雪はまだけっこうありますが、早くも登山者の方々も、ちらほらいました。皆さん、もう富士山登れますよっ!(笑)
ブルドーザーの屋根の上に乗ってきて、紫外線をかなり浴びました。顔、日焼けでひりひりしてます。
2800m付近で、山を駆け登る野良猫(!)を目撃しました。山で猫を見たのは初めてですが、全ては謎です。

雲海の夕焼け、キレイでした。景色だけはやっぱりすごい富士山です。別に蛍光灯モードにしなくても、蒼でます(笑)。

できる時に、こんな感じで山からアップできたらと思っています。
私の旧式ケータイだと、投稿オンリー。
画面も見られないし、コメントにお返事等はできませんが、どうぞご理解くださいませ~。
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by kenpyan4 | 2005-06-13 20:47 | 雲上の世界より

おやこ

カナダガン Branta canadensis
親子でエサを探しています。

河口湖。2005年6月12日。
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おしらせ
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by kenpyan4 | 2005-06-12 22:38 | 富士山

さわやかに、どんよりと

思ったより雨は降らないけど、空模様は梅雨空。
台風の影響か、強めの生暖かい風。

新倉山浅間公園。2005年6月11日。
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by kenpyan4 | 2005-06-11 19:36 | 富士山